チョコレートバーR

固定観念は悪
先入観は罪

新栃木駅から徒歩1分、メイン通りを歩いていると見えてくるのが「チョコレートバーR」です。

昔ながらの街並みとはミスマッチの「BAR」。店名は、身近な「チョコレート」と、敷井が高いイメージの「バー」という言葉が合わさった、曰く言い難いネーミング。

お店の扉を開けると、皆が想像するであろう「BAR」が広がっていました。

今年で13年目を迎えるお店のオーナーは根本 亮之進さん。奥さんの由加里さんと夫婦二人でお店を経営しています。

福島県出身の亮之進さんは、一つ年上の先輩バーテンダーに憧れて、この道に進みました。栃木県と縁があり、最初に修行したお店は、宇都宮市の名店「パイプのけむり」でした。

お店の裏メニューとして出されていたのが、亮之進さんが作るチョコレートでした。

バーテンダーとして、実力が認められ、栃木市内のカフェバーの店長に抜擢。そのお店で出会ったのが、妻の由加里さんです。
13年ほど前に自身のお店を開店。その後、結婚に至りました。

生チョコの通販は約7年前から開始。始めたきっかけは、バーに来る常連さんの「美味しいチョコを皆に知ってもらったら?」という一言だったそうです。

根本さんは「チョコレートをつくることが好きで、そのチョコレートでお客さんが喜んでもらえたら嬉しい」と話します。

バーテンダーとしての経歴は約30年。パイプのけむりで修行を始めた当時は「バーテンダー」と「チョコレートづくり」の両輪を30年も続けるとは思っていなかったでしょう。
この二つのことを継続できた理由は「時間を忘れて没頭できる好きなこと」だからだと思います。
人間には好きなことに取り組む時期が必ずあります。しかし、30年という長きに渡る間、熱中できるその「エネルギー」に驚かされました。

夫婦二人三脚で歩んできた「チョコレートバーR」。
亮之進さんの落ち着きと、由加里さんの明るさのバランスが心地よいお店の雰囲気をつくり出しているのだと感じます。
お店を出るころには、その敷居の高さというイメージは無くなり、ステキな二人だったという印象が残るだけでした。
固定観念は悪、先入観は罪
改めて感じた一日でした。