香り処 穂の香

香りで思い出をつくる

人間の記憶と香りの結びつきは不思議です。一度匂った香りを数年後に感じた際、その当時の記憶と同時に気持ちまで蘇ってきます。皆さんもそんな経験はありませんか。

「香り処 穂の香」の舘野倫子(たてのみちこ)さんは、アロマ調香師です。以前は、学校の先生でしたが、大病を患い退職。その後に出会ったのがアロマテラピーです。勉強を重ね「香り処 穂の香」を開業しました。
香りのもととなるのは、木や花など100種類以上の植物から抽出されるわずかな精油です。「香り処 穂の香」ではさまざまな精油を組み合わせて調香された天然エッセンシャルオイルを作成、販売しています。木や花が好きな父の影響で、幼少期から身近なところに植物がありました。その子供の頃の体験が現在に役立っていると話します。

精油に使用される植物には幅広い知識と粘り強く調香を行う忍耐力が必要とされます。最高のエッセンシャルオイルをつくるため、全国を飛びまわり、精油に最適な素材を探しています。香り処 穂の香では、お客様一人ひとりに合うオリジナルの調香を行ってくれます。お客様の過去、現在、将来の姿をヒヤリングし、その方の生き方に合った、精油になる前の植物の姿・形から香りを選定。さまざまな香りを組み合わせてオリジナルのフレグランス(香水)を作成します。植物への知識の豊富さと、調香センスがある舘野さんだからできるフレグランスの作成だと思います。

日本でも植物の香りをたしなむ風習は古くからありました。例えばゆず湯です。香りの強い柚子で邪気をはらう風習が、現在では様々な効能が明らかになり、なにか落ち着く、その香りはアロマと言えるでしょう。

香りで地域に貢献したいと1年半かけて創られた香り「香りでトリップIN栃木市」のエッセンシャルスプレーを販売しています。こちらは舘野さんが、市内それぞれの所縁の地の歴史を調べ上げ、それに合った植物の精油からエッセンシャルスプレーを作っています。旅の思い出に購入いただき、自宅でも旅の情景を思い出してください。