盤峰園(ばんぽうえん)

広大な土地に広がるぶどう畑

JR大平下駅からほど近い「盤峰園(ばんぽうえん)」は1.7ha(テニスコート約65面分)の広大な土地で、ぶどう狩りを楽しめます。一昨年の大雨被害からコロナにいたるまで、近年環境の変化が大きくなりました。その状況下で盤峰園の松本芳夫さんをはじめとする「大平町観光ぶどう園協議会」は協力して乗り越えてきました。

比較的人との接触が少ないぶどう狩りは「アウトドア感覚」でできることから、大幅な来園者減はなかったとのこと。

盤峰園が観光農園としてスタートしたのが、昭和39年。大平町で最も長い歴史があるぶどう園です。園内には時季により約20種類のぶどうが実り、ぶどう狩りが楽しめます。ぶどう狩りができるのは、巨峰やデラウエアーなどの一部の品種に限られますが、それでも土日になると観光客が絶えません。

7月後半からはシャインマスカットがメインの品種となります。残念ながら、こちらはぶどう狩り体験ができませんが、園内の直売所でご購入や通販サイトでお買い求めいただけます。松本さんが育てるシャインマスカットは、スーパーなど小売店で売られているものの比ではなく、大粒でツヤがあり、美しい。このシャインマスカットを購入するためだけでも「盤峰園」に行く価値があるのではないでしょうか。

「お客さんが、おいしいね!」と言ってくれるのことが活力源だと松本さんは話します。ぶどうの収穫時季は7月上旬から10月上旬です。ですが、12月から肥料やりが始まり、その後は剪定作業。花が咲いたら房づくりのため、形を整えます。1つの花から1房しか実がならないぶどうは「1年がかりの作品」と松本さんは話します。

盤峰園では「ぶどうのかき氷」「巨峰シャーベット」「ぶどうのフラッペ」が販売されています。その他、ザリガニ釣りや春にはたけのこ堀り体験もできます。